こどもがいつも「寒い」「お腹がすいた」と言うのはなぜ?お菓子が増えたときに見てほしいからだのサイン/石狩市

こどもがいつも「寒い」「お腹がすいた」と言うとき
「うちの子、いつも寒いって言うんです」
「それなのに、いつもお腹がすいたって言っていて……」
「気づいたら、お菓子を食べているんですよね」
先日、そんなお母さんからご相談をいただきました。
こどもがいつも寒がっている。
そして、いつも何かを食べたがる。
親としては、
「ちゃんとご飯を食べてほしい」
「お菓子ばかり食べていたら心配」
「どうしてこんなにお腹がすくんだろう?」
と、いろいろ気になってしまいますよね。
でも、そんなときこそ、
「食べすぎないようにしなきゃ」だけではなく、こどものからだで何が起きているのかな?
と、すこし視点を変えてみてほしいなと思います。
「いつも寒い」は、こどものちいさなサインかもしれない
こどもが「寒い」と言うと、
「そんなに寒くないよ」
「ちゃんと上着を着なさい」
と、つい言ってしまうことがあります。
もちろん、実際の室温や服装が原因のこともあります。
でも、いつも寒がっているのであれば、
「この子は、いつから寒いって言っているんだろう?」
と、すこし観察してみるのもたいせつです。
朝から寒がっているのか。
学校から帰ってくると寒いのか。
疲れたときに寒がるのか。
食事の前なのか。
お風呂に入るとすこし楽になるのか。
こうして見ていくと、「寒い」という言葉の奥に、その子の生活リズムや体調の変化が見えてくることがあります。
「いつもお腹がすいた」は、ほんとうにお腹が空いているのかな?
もうひとつ気になったのが、
「いつもお腹がすいたと言う」
ということ。
こどもは成長期なので、おとなよりエネルギーを必要とすることがあります。
活動量が多ければ、お腹がすくのも自然なことです。
だから、
「また食べるの?」
と、すぐに止めなくても大丈夫。
まずは、
「どのくらい食べているのかな?」
「食事はちゃんと食べられているかな?」
「お腹がすくのは、どんな時間帯かな?」
と、見てみる。
そして、ほんとうに空腹なのか、それとも疲れたときや暇なとき、気持ちを落ち着けたいときに食べたくなっているのか
を、一緒に見てあげることもできます。
そんなときは「禁止」より「置き換え」を
お菓子を食べていると、
「ご飯の前だからやめなさい」
「またお菓子食べてるの?」
と言いたくなることもありますよね。
でも、食べることを完全に禁止すると、
「食べちゃいけないもの」
という意識が強くなってしまうこともあります。
だから、「お菓子をなくす」よりも、「何をどのくらい食べるか」を一緒に考える。
そんな方法もあります。
例えば、
お芋。
おにぎり。
果物。
ヨーグルトなど。
その子の年齢や食事状況に合わせて、食事を補えるおやつを取り入れていく。
「お腹がすいたら、お菓子しかない」
という状態にしないこともひとつです。
甘いものが欲しいとき、からだは何を求めているのかな?
ここは、Tsumuguでたいせつにしている考え方のひとつです。
甘いものを食べたからといって、必ず「からだが冷える」と医学的に言えるわけではありません。
ただ、甘いものをたくさん食べることが習慣になっていて、食事の量や栄養のバランスが崩れているのであれば、一度食生活全体を見直してみることはできます。
そして東洋医学の考え方では、食べものやからだの状態を「冷え」や「巡り」などの視点から捉えることがあります。
だから、
「お菓子を食べたからダメ」
ではなく、
「今、この子のからだは何を欲しがっているのかな?」
と考えてみる。
それが、こどものからだを見る第一歩になるのかもしれません。
「寒い」「お腹がすいた」を、叱る前に観察してみる
こどもの言葉って、とてもシンプルですよね。
「寒い」
「疲れた」
「お腹すいた」
「眠い」
でも、その一言の奥には、いろいろな情報が隠れていることがあります。
だから、
「また?」
と思ったときほど、
「どうしたのかな?」
と、一度立ち止まってみる。
例えば、
朝
起きたときから寒がっている?
食事
朝ごはんや昼ごはんはしっかり食べている?
おやつ
どんな時間に、どのくらい食べている?
活動
外でたくさん遊んだ日は、食欲が増えている?
休息
疲れているときほど、お菓子を欲しがっていない?
こうやって観察していくと、その子なりのパターンが見えてくることがあります。
こどもの「食べたい」を悪者にしない
「お菓子ばかり食べる」
という行動だけを見ると、
「どうしてこの子は我慢できないんだろう」
と思ってしまうことがあります。
でも、こどもからすると、
「お腹がすいたから食べている」
だけなのかもしれません。
もしかしたら、成長に必要なエネルギーを求めているのかもしれない。
もしかしたら、食事だけでは足りていないのかもしれない。
もしかしたら、疲れやストレスを感じているのかもしれない。
もちろん、ただ単純に「お菓子がおいしいから」ということだってあります。
だからこそ、ひとつの理由に決めつけず、その子をよく見てあげる。
それがたいせつなんだと思います。
お母さんが「食べさせ方」を責めなくても大丈夫
こういうご相談を受けると、お母さん自身も、
「わたしの食事の作り方が悪いのかな」
「お菓子を与えすぎたのかな」
と、自分を責めてしまうことがあります。
でも、子育ては毎日が試行錯誤。
完璧な食事を毎日用意することなんて、なかなかできません。
忙しい日はお惣菜でもいい。
おやつを食べる日があってもいい。
「今日はちょっと食べすぎたね」と笑って終わる日があってもいい。
たいせつなのは、一日だけを切り取るのではなく、こどものからだ全体を長い目で見てあげること。
だと思っています。
ただし、「いつも寒い」「異常にお腹がすく」は医療機関に相談してみて
ここはたいせつなところなので、書いておきたいと思います。
こどもが「寒い」と言うことには、環境や服装、体質などさまざまな理由があります。
また、成長期で食欲が増えることもあります。
一方で、強い冷えが続く、元気がない、体重が大きく変化する、極端に食欲が強い、強いのどの渇きや頻尿があるなど、気になる症状が重なっている場合には、セルフケアだけで様子を見続けず、小児科などの医療機関に相談してください。
「いつものことかな」と思っていた変化が、体調を確認するきっかけになることもあります。
こどものからだを「直す」のではなく、「聴いてみる」
今回のお母さんからのご相談を聞いて、改めて感じたことがあります。
こどものからだは、
「こうしなさい」
「これは食べちゃダメ」
とコントロールするものではなく、
「今、どう感じているのかな?」
と、一緒に見てあげるものなのかもしれません。
「寒いんだね」
「お腹すいたんだね」
「今日はいっぱい遊んだからかな?」
そんなふうに、まずは受け止める。
そこから、
「じゃあ、何を食べようか?」
「すこし温かくしようか?」
「今日は早めにやすもうか?」
と、次の選択を一緒に考えていく。
それだけでも、こどもは自分のからだの変化に気づく練習ができます。
そして、それはきっと、自分のからだを自分で守る力にも繋がっていくのだと思います。
こどもの「寒い」も、「お腹すいた」も、「疲れた」も。
できれば、困った言葉として片づけるのではなく、
「からだが何かを教えてくれているのかもしれない」
と、すこしだけ耳を傾けてあげたいですね🌿
お母さんが全部を解決しなくても大丈夫。
一緒に「どうしたのかな?」と探してあげる。
それだけでも、こどもにとっては安心できるたいせつな時間になるのだと思います。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

