セルフケア解説

石狩まちゼミでストレッチ講座を開催|理学療法士が伝えたい「自分のからだを知る」ことのたいせつさ

mumiota

「自分のからだを知る」ことのたいせつさ

「最近、からだが硬くなってきた気がする」

「以前より、動きにくいところが増えてきた」

「運動した方がいいとは思うけれど、何から始めたらいいかわからない」

そんなふうに感じることはありませんか?

毎日の家事や仕事、家族のこと。

自分のからだのことは、ついつい後回しになってしまうこともありますよね。

今回、石狩市で開催されている「石狩まちゼミ」に参加し、女性専用プライベートサロンTsumuguで、「からだ巡るストレッチ講座」を開催しました。

講座を通して、わたしがいちばんお伝えしたかったこと。

それは、ストレッチをたくさん覚えることでも、からだを無理に柔らかくすることでもありません。

今の自分のからだが、どんな状態なのかを知ってあげること。

今回は、そんな想いを込めて開催したストレッチ講座について、お話ししたいと思います。

石狩まちゼミとは?地域のお店で学べる体験講座

「まちゼミ」は、地域のお店の人が講師となり、専門的な知識や技術、暮らしに役立つ情報などを伝える取り組みです。

普段はなかなか聞けないことを学んだり、実際に体験したり。

地域のお店や、そこで働く人のことを知るきっかけにもなります。

今回、Tsumuguも石狩まちゼミに参加させていただきました。

わたしは、病院で理学療法士として約15年間、さまざまな方のからだと向き合ってきました。

その経験を生かして、地域の女性の皆さんに、日常生活の中でできるセルフケアをお伝えできたら。

そして、何よりも、ご自身のからだに目を向ける時間を過ごしていただけたら。

そんな想いで、今回の講座を準備しました。

石狩まちゼミのストレッチ講座でたいせつにした3つのこと

今回の講座では、ただ順番にストレッチをするのではなく、特に3つのことをたいせつにしました。

ストレッチの前に、今の自分のからだを感じてみる

講座の最初に行ったのは、からだの状態の確認です。

立っているとき、足の裏はどんなふうに床についているかな?

左右で体重のかかり方は違うかな?

肩や首には、どのくらい力が入っているかな?

からだを動かしたとき、動きやすいところ、動かしにくいところはあるかな?

普段は、こんなことを意識する機会はあまりないかもしれません。

でも、すこしだけ立ち止まって、自分のからだに意識を向けてみる。

それだけでも、今まで気づかなかった感覚に出会うことがあります。

わたしがたいせつにしたかったのは、「正しい姿勢ができているか」よりも、「自分が今、どう感じているか」ということでした。

足裏・足首・股関節から、全身をやさしく動かす

今回のストレッチ講座では、足元からすこしずつ全身へと動きを広げていきました。

例えば、

  • 足の指を動かしてみる
  • 足裏にやさしく刺激を入れる
  • 足首をゆっくり動かす
  • 股関節を内側や外側に動かす
  • 背骨や肩甲骨をやさしく動かす
  • 首やあごの緊張に目を向ける
  • 呼吸をゆっくり感じる

どれも、特別に難しい動きではありません。

でも、普段あまり意識しない場所を動かしてみると、

「あれ?思ったように動かないな」

「こっちは動かしやすいけれど、反対側はすこし違う」

「足の指って、意外と動かしていないんだな」

そんな気づきが生まれることがあります。

わたしたちは、毎日の暮らしの中で、意外と同じ動きを繰り返しています。

いつも同じように座って、同じように立ち上がる。

同じ姿勢で家事や仕事をする。

便利な暮らしの中で、しゃがんだり、踏ん張ったり、からだを大きく動かしたりする機会がすくなくなっている方もいるかもしれません。

だからこそ、今回の講座では、普段あまり使わない動きにも、やさしく目を向けてもらいました。

ストレッチのあとに、もう一度からだを確認する

そして、今回の講座でもうひとつたいせつにしたこと。

それは、ストレッチのあとに、もう一度自分のからだを感じてみることです。

最初と比べて、立ったときの感覚はどうかな?

足裏の感じは変わったかな?

肩や首の力の入り方はどうかな?

呼吸は、しやすくなったかな?

もちろん、必ず何かが変わるわけではありません。

変化がわかりにくい日もありますし、左右で感じ方が違うこともあります。

それでもいいんです。

たいせつなのは、変化を出すことよりも、自分のからだの感覚に気づくこと。

最初と最後にからだを確認することで、普段は意識していなかった自分の状態に、少し目を向けるきっかけになれば嬉しいと思っています。

なぜ40代・50代から「からだの使い方」を意識したいの?

毎日の生活では、使う動きに偏りが生まれやすい

わたしたちのからだは、日々の暮らしに合わせて動いています。

でも、同じような動作を繰り返していると、よく使う動きと、あまり使わない動きに偏りが生まれることがあります。

今は、特に困っていないかもしれません。

けれど、年齢を重ねたとき、普段あまり行わない動きが必要になる場面もあります。

例えば、ちょっとした段差をまたぐとき。

床に落ちたものを拾うとき。

足元が不安定な場所を歩くとき。

バランスを崩したときに、とっさに足を踏み出すとき。

こうした何気ない動作にも、筋力や柔軟性、バランス能力など、さまざまな働きが関わっています。

だからこそ、40代・50代のうちから、自分のからだの使い方に目を向けることは、これからの健康づくりにもつながっていくと思います。

転倒予防には、筋力だけでなくバランス能力もたいせつ

転倒予防というと、足の筋肉を鍛えることを思い浮かべる方も多いかもしれません。

もちろん、筋力はとてもたいせつです。

でも、それだけではありません。

足裏で地面の状態を感じること。

からだの位置を把握すること。

姿勢を保つこと。

必要に応じて、足を踏み出したり、重心を移動したりすること。

こうしたさまざまな働きが協力して、わたしたちはバランスを取っています。

今回の講座では、転倒予防に必要なすべての運動を行ったわけではありませんが、足元から全身へと意識を向けることで、普段のからだの使い方を見直すきっかけにしていただきたいと考えました。

転倒予防のためには、体力や状態に合った筋力トレーニングやバランス練習を、無理なく継続することもたいせつです。

ストレッチは筋肉だけでなく、脳とからだのつながりを感じる時間

からだを動かすとき、働いているのは筋肉や関節だけではありません。

実は、脳や神経もたいせつな役割を担っています。

足の裏から伝わる感覚。

関節がどのくらい動いているかという感覚。

今、自分のからだがどんな位置にあるのかという情報。

わたしたちは、こうした情報を受け取りながら、無意識に動きを調整しています。

普段あまりしない動きをするときには、いつもとは違う感覚に注意を向けたり、力加減を調整したりする必要があります。

だから、ストレッチをするときにも、ただ形を真似するだけではなく、

「今、どこが動いているかな?」

「どんな感覚があるかな?」

と、自分のからだに意識を向けてみることをたいせつにしてほしいんです。

いつもと違う動きを経験することは、からだだけでなく、脳や神経にとっても新しい情報を扱う機会になります。

ただし、ストレッチだけで脳の老化を防げるわけではありません。

脳やからだの健康には、日々の身体活動や生活習慣など、さまざまな要素が関わっています。

その中で、自分の感覚に意識を向けながら、いろいろな動きを経験していくことも、たいせつにしていきたいですね。

膝や腰に不安がある方も、自分に合った動き方で

今回の講座で意識したことのひとつに、無理をしないことがあります。

年齢や体力、これまでのけが、膝や腰の状態などによって、心地よく動かせる範囲は一人ひとり違います。

同じストレッチでも、気持ちよく感じる方もいれば、すこし負担に感じる方もいます。

だからこそ、誰かと同じように動かす必要はありません。

痛みを我慢して、がんばって伸ばす必要もありません。

ちいさく動かしてもいい。

途中でやすんでもいい。

今日は動かさず、呼吸だけを感じてみてもいい。

今の自分のからだに合った動かし方を選ぶこと。

それも、たいせつなセルフケアのひとつです。

もし動かしたときに強い痛みやしびれ、めまいなどが出る場合は、無理に続けず、必要に応じて医療機関に相談してくださいね。

ストレッチ講座を通して伝えたかった「自分のからだの今」

理学療法士として、これまでたくさんの方のからだと向き合ってきました。

その中で感じてきたことがあります。

それは、自分のからだの状態を知ることが、これからの健康を考えるたいせつなきっかけになるということ。

「前より動きにくくなったな」

「ここは思っていたより動けるんだ」

「最近、足元のことを意識していなかったな」

そんな気づきがあったとき。

それは、できないことを責めるためのものではありません。

今の自分のからだが、どんな状態なのかを知るためのもの。

そして、これからどんなふうにからだと付き合っていきたいかを考えるためのものです。

わたしは、これを「自分のからだの今を知ること」だと思っています。

健康づくりというと、何か新しいことを始めたり、がんばって運動を続けたりしなければいけないように感じるかもしれません。

でも、まずは今の自分に目を向けることからでいいんです。

そこから、無理なくできることをひとつずつ。

そんなちいさな積み重ねが、これから先の心地よい暮らしにつながっていくのだと思います。

石狩市Tsumuguがたいせつにしている、がんばらないからだのケア

石狩市の女性専用プライベートサロンTsumuguでは、理学療法士としての経験を生かしながら、女性のこころとからだに向き合っています。

Tsumuguがたいせつにしているのは、もっとがんばれるようになることではありません。

家事や仕事、家族のこと。

誰かのためにがんばる毎日の中で、ついつい後回しになってしまう自分自身のこと。

そんな自分のこころやからだに、すこし目を向ける時間をたいせつにしています。

今、どこに力が入っているのか。

どんな姿勢が楽なのか。

どんな動きをすると心地よいのか。

自分のからだの声を聞くように、すこしずつ感覚を取り戻していく。

今回の石狩まちゼミでも、そんな時間を皆さんと一緒に過ごせたらという想いがありました。

からだは、動かして初めて気づくことがある

今回の石狩まちゼミを通して、改めて感じたこと。

それは、からだは、動かして初めて気づくことがある。

ということです。

普段は気づかなかった動きにくさも。

思っていた以上に動けることも。

左右の感覚の違いも。

そのひとつひとつが、今の自分のからだを知るきっかけになります。

そして、その気づきは、これから先も自分の足で歩き、好きなことを楽しみながら暮らしていくための、ちいさな一歩になると思っています。

ストレッチをたくさん覚えなくても大丈夫。

全部を完璧にできなくても大丈夫。

まずは、自分のからだに目を向けてみる。

もっとがんばって動くためではなく、これからも自分らしく、心地よく動けるからだでいるために。

今回の講座が、そんなきっかけになっていたら嬉しいです。

石狩まちゼミにご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました🌿


石狩市 女性専用プライベートサロン Tsumugu(つむぐ)

誰かのためにがんばる毎日の中に、自分自身のための時間を。

理学療法士としての経験を生かし、女性が自分のこころとからだに目を向け、本来の心地よさを取り戻すためのお手伝いをしています。

ホームページ:https://tsumugu63.com/

さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

ABOUT ME
mumi
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理学療法士
“なんでも自分でやらなきゃ!”と無理に笑って、がんばりすぎて、きづけばこころもからだも限界に…。ささいなことにも、すぐいらいらしてしまっていた。“ほんとは笑顔でこどもたちと過ごしたい”。その想いから、無理する自分をすこしづつ解放し、楽に、心地よく、自分らしく生きることをたいせつにしてきた。こころとからだの土台を整えて、こころからのやさしい笑顔でいられる自分になる。自分を好きになるために、こころとからだの声に耳を傾け、心地いい自分でいられるためにたいせつな想いをブログに紡いでいく。
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