お手軽薬膳

栄養と東洋医学的な薬膳の違い

mumiota
wakana
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薬膳って聞くと難しそうだけど、栄養と薬膳って何が違うの?

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どちらも、口から摂取して体を整えていくものですが、薬膳とは、暑いときには体を冷やすものを食べる、湿度の高いときは体の水分を排出しやすい食材を食べる、など、その時の季節や湿度や気候に合わせて、体を整えていくというイメージです♪

 この記事では、栄養学と薬膳の違いを簡単に説明し、薬膳を身近に感じられるようになります。

栄養とは?

 栄養学は、食品の成分や栄養素が人体にどのように作用するかを科学的に研究する分野です。
 現代医学に基づき、以下のようなポイントに重点を置いています。

  • 栄養素のバランス: たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが重要とされます。
  • カロリー管理: 体重管理のためにカロリーの摂取と消費のバランスを取ることが重視されます。
  • 栄養素の機能: 各栄養素の役割や身体への影響を科学的に分析し、健康を維持するための食事指導が行われます。

東洋医学的な薬膳とは?

 薬膳は、東洋医学の理論に基づいた食事療法で、食材の持つ特性や体質とのバランスを考えながら健康を維持・増進することを目指します。
 以下のポイントに重点を置いています。

  • 体質と食材の調和: 各人の体質や季節、気候に合わせた食材選びが重要です。
    暑いときには、体を冷やす効能のある食材を摂取したり、湿度の高い時期は体の水分を排出しやすい食事合を摂取するなど、「寒・熱」「温・涼」などの性質を考慮します。
  • 陰陽五行: 身体のバランスを整えるために、“夏の暑い日には、冷たいものが食べたい!”と想って、冷たいものを取り過ぎると、東洋医学で言うところの“脾”にあたる体の部分は冷たいものに弱く、消化吸収を助ける脾が弱ります💦その結果、食欲がなくなり、夏バテしてしまう。
    このように、季節に合わせて、その季節に整えるとよい体の部分、五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎)や、その臓器を元気にしやすい味つけ、五味(甘・辛・酸・苦・鹹)を調和させることを重視します。
  • 予防: 病気の予防を目的とし、食材の薬効を活かして体調を整えます。

栄養学と薬膳の具体的な違い

アプローチの違い

  • 栄養学: 具体的な栄養素やカロリーの摂取量に焦点を当て、科学的データに基づいて食事を計画します。
  • 薬膳: 夏に摂れる野菜(きゅうりやトマト)は、体を冷やす効果があるので、夏に食べるのがおすすめ!など、食材の持つ効果や効能を季節、体質に基づき、バランスを考えて食事を組み立てます。

食材の選び方

  • 栄養学: 各栄養素を豊富に含む食材を選び、バランスの良い食事を目指します。
  • 薬膳: 例えば、貧血には鉄分が多い食材(ほうれん草、レバーなど)だけでなく、血は体を温めるので、貧血だと体が冷えやすい💦
    体が冷えると、むくみやすかったり、体の不調が現れやすいので、身体を温める食材(ショウガ、ニンニクなど)も組み合わせます。

目的の違い

  • 栄養学: 身体の基本的な栄養素を満たし、健康を維持することを目的とします。
  • 薬膳: 身体のバランスを整え、特定の体調不良を予防・改善することを目的とします。

薬膳で産後の貧血を改善する方法

 産後の貧血には、鉄分だけでなく、血を補い身体を温める食材が効果的です。
以下の薬膳レシピを試してみてください。

簡単な薬膳スープ

材料:

  • ほうれん草(鉄分豊富)
  • 豆腐(たんぱく質豊富)
  • 黒キクラゲ(血を補う)
  • 生姜(身体を温める)
  • 鶏がらスープ

作り方:

  1. ほうれん草を洗い、食べやすい大きさに切ります。
  2. 豆腐をさいの目に切ります。
  3. 黒キクラゲを水で戻し、細切りにします。
  4. 鶏がらスープを鍋に入れ、生姜を加えて煮ます。
  5. ほうれん草、豆腐、黒キクラゲを加え、数分煮ます。

このスープは、鉄分とたんぱく質を補いながら、身体を温めて血液循環を促進します。日常の食事に取り入れて、産後の貧血改善に役立ててください。

まとめ

 栄養学は、健康を維持し、病気を予防し、体の最適な機能をサポートするために、適切な食事を推奨することです。
 これにより、健康寿命を延ばし、生活の質を向上させることができます。

 薬膳とは、食を通じて心身のバランスを保ち、体の自然治癒力を高めることです。
日々の食事から健康を守り、未病(病気になる前の状態)を防ぐという予防医学的なアプローチが、薬膳の根幹にあります。
 健康維持や体質改善にも効果が期待できます。

 産後のママは、自身の体調不良ですぐに病院に行けないこともあるのかなと感じます💦
 それが、むくみや冷えなど、気になるけど病院にかかるほどでもないかな?と想えるような不調の場合、薬膳を暮らしに取り入れることで、少しでも自分自身で自分のケアができたら、産後の生活が楽しめるのではないかと感じています(*^^*)

最後までお読みいただきありがとうございます♪

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ABOUT ME
mumi
“なんでも自分でやらなきゃ!”と頑張りすぎてすぐにイライラしてしまう私が、笑顔でこどもと過ごすため、心と身体を軽くして、やらなきゃ!と想うことを1つずつ手放していく毎日を、このブログに紡いでいこうと想います。
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