【からだの不調とストレスの関係】痛む場所と原因は違う?からだの癖からこころとからだを見つめる方法/石狩市

症状がある場所と、その原因は違うかもしれない
「右足の外側が、いつも張っているんです。」
そんなふうに、いつも同じ場所に張りや痛み、違和感を感じることはありませんか?
不調があると、どうしてもその場所に目が向きます。
「足が悪いのかな」
「ここをほぐせばいいのかな」
そんなふうに考えるのも自然なことですよね。
でも、からだを見ていると、不調が起こっている場所と、その背景にある原因は、必ずしも同じではない
と感じることがあります。
不調が起こっている場所だけが原因とは限らない
たとえば、右足の外側がいつも張っているとします。
その背景には、背骨の動きや姿勢によって重心が後ろに傾いていること。
足の指をうまく使えていないこと。
股関節や足首など、ほかの部分の動きが関係していること。
このように、からだは一部分だけで動いているわけではないため、離れた場所の動きや姿勢が、別の場所の負担につながっていることがあります。
だからこそ、
「張っているところを揉めばいい」
だけではなく、
「なぜ、ここに負担がかかっているんだろう?」
と、からだ全体を見ていくことがたいせつなのだと思います。
からだの使い方には「いつもの癖」がある
そして、もう一つたいせつにしているのが、無意識のからだの使い方です。
わたしたちは毎日の生活の中で、自分でも気づかないうちにたくさんの癖を持っています。
緊張すると肩が上がる。
不安になるとお腹に力が入る。
考え込むと呼吸が浅くなる。
人の顔色をうかがうと、からだが固まる。
嫌なことがあると、その場から逃げるようにからだをちいさくする。
こうした反応は、本人が「そうしよう」と意識して行っているものではありません。
だからこそ、自分ではなかなか気づきにくいものでもあります。
ストレスを感じたとき、からだはどうなっている?
強いストレスを感じたとき、わたしたちのからだにはさまざまな反応が起こります。
呼吸が浅くなったり、筋肉が緊張したり、心拍が変化したり。
これは、からだが危険や負担に対応しようとする自然な反応の一つです。
そして、過去に強く嫌だった経験や怖かった経験がある場合、似た状況に出会ったときに、本人が意識するより先に緊張や身構える反応が出ることもあります。
ただし、ここでたいせつなのは、
「この不調は過去のトラウマが原因です」と決めつけないこと。
からだの不調には、姿勢、運動習慣、睡眠、生活環境、病気など、さまざまな要因が関わります。
だからこそ、一つの原因に決めつけるのではなく、
「わたしのからだでは、何が起こっているんだろう?」
と、やさしく紐解いていくことをたいせつにしています。
「そういえば」と思い出すことがある
からだの状態を一緒に見ていると、
「ここに力が入りやすいですね」
「こういうとき、呼吸が浅くなっていませんか?」
「この動きのとき、すこし身構えているかもしれませんね」
そんなちいさな気づきが出てくることがあります。
すると、
「そういえば……」
と、過去の出来事を思い出される方もいます。
こどもの頃に嫌だったこと。
いつも怒られないように気をつけていたこと。
人の顔色を気にしていたこと。
失敗しないようにがんばっていたこと。
もちろん、すべての不調が過去の経験に繋がっているわけではありません。
でも、自分のからだの反応を入り口に、
「わたしは、こんなときに緊張しやすいんだ」
と気づけることがあります。
それだけでも、自分自身への理解がすこし深まるのではないでしょうか。
不調は「悪いもの」ではなく、気づくきっかけ
わたしは、不調を「なくさなければいけないもの」とだけ捉えたくありません。
もちろん、痛みやつらさを軽くしていくことはたいせつです。
でも、その不調をきっかけに、
「最近、無理をしていなかったかな?」
「いつも同じ場面でからだに力が入っていないかな?」
「わたしは何を怖いと感じているんだろう?」
と、自分自身を見つめてみる。
そんなことも、たいせつなケアの一つだと思っています。
からだは、自分でも気づいていなかったことを教えてくれることがあります。
からだの声を聞くことは、自分を責めることではない
「また肩に力が入ってる」
「また緊張してしまった」
そう気づいたとき、
「どうしてわたしはこんなに弱いんだろう」
「もっとちゃんとしなきゃ」
と、自分を責めなくて大丈夫です。
むしろ、
「わたし、今ちょっとがんばっているんだな」
と気づいてあげる。
そして、一度深く息を吐いてみる。
肩をゆるめてみる。
足の裏を感じてみる。
今いる場所の中心に自分がいる感覚を感じてみる。
そんなちいさなことから、自分のからだに戻ってくることができます。
こころとからだを別々に考えない
からだの不調を考えるとき、
「これはからだの問題」
「これはこころの問題」
と、完全に分けることは難しいものです。
わたしたちは、こころを持ったからだで生活しています。
忙しさも、緊張も、安心も、嬉しさも、からだの感覚と無関係ではありません。
だからTsumuguでは、症状がある場所だけを見るのではなく、姿勢や動き、呼吸、生活の中でのからだの使い方、そしてその人が感じていること。
そんな一つひとつを丁寧に見ながら、その方自身が自分のからだを理解していけることをたいせつにしています。
「どうして?」ではなく「何が起きている?」から始めてみる
もし今、何度も繰り返す不調があるのなら。
「どうして治らないんだろう」
と、自分を責める前に、
「わたしのからだでは、何が起きているんだろう?」
と問いかけてみてください。
いつから始まったのか。
どんなときに強くなるのか。
そのとき、呼吸はどうなっているのか。
からだのどこに力が入っているのか。
そのすこし前に、何を感じていたのか。
答えを急がなくても大丈夫。
ちいさな気づきを一つずつ集めていくと、今まで見えていなかった「自分のからだのパターン」が、すこしずつ見えてくることがあります。
不調を敵にするのではなく、
「わたしのからだが何かを教えてくれているのかもしれない」
そんなふうに、自分のからだと付き合ってみる。
それが、自分らしく心地よく過ごすための、新しい一歩になるかもしれません🌿
※強い痛みや長く続く症状、日常生活に支障がある不調などは、セルフケアだけで判断せず、必要に応じて医療機関へご相談ください。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

