東洋医学から見る精神医学|陰陽五行で読み解くこころの不調の考え方/石狩

こころの問題は、こころだけの問題?
落ち込みやすい。
イライラが止まらない。
不安が強くなる。
そんなとき、「わたしのこころが弱いからだ」とおもってしまうことはありませんか?
でも東洋医学では、こころとからだを切り離して考えません。
こころの揺らぎは、からだを含めた“全体のバランス”の乱れとして捉えます。
それが「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方です。
陰陽から見る、こころのバランス
東洋医学の基本にあるのが「陰陽」という考え方。
すべてのものは、陰と陽のバランスで成り立っています。
こころの状態も同じです。
たとえば、
- 興奮して眠れない、怒りっぽい → 陽が強すぎる状態
- やる気が出ない、落ち込みが続く → 陰が強すぎる、または陽が弱い状態
そのときの状態を“良い・悪い”で判断するのではなく、エネルギーの偏りとして見る。
それだけで、すこしやさしい視点になります。
不調は「ダメな自分」ではなく、「今、バランスが崩れているよ」というサイン。
五行説で見る「感情とからだ」のつながり
東洋医学には「五行説」という考え方があります。
自然界のすべてを、
木・火・土・金・水
の5つの性質で捉える理論です。
そしてそれぞれに、感情と臓腑が対応しています。
- 木(肝) → 怒り
- 火(心) → 喜び
- 土(脾) → 考えすぎ
- 金(肺) → 悲しみ
- 水(腎) → 恐れ
つまり、東洋医学では
「怒りやすい=性格の問題」ではなく、
「木のバランスが乱れているかもしれない」
と考えます。
「考えすぎて止まらない」のも、水の弱りが関係しているかもしれない。
こころの症状を、からだを含めた全体で理解する視点です。
西洋医学とのちがい
西洋医学の精神医学では、
・診断基準に基づく分類
・脳内物質のバランス
・薬物療法
が中心になります。
一方、東洋医学では、
・体質
・気血の巡り
・陰陽の偏り
・生活習慣
を重視します。
どちらが正しい、ではなく、視点が違うのです。
東洋医学は、
「現れている不調を消す」よりも「バランスを整える」ことをたいせつにします。
こころは、からだの上に成り立っている
睡眠不足が続くと、イライラしやすくなる。
胃腸の調子が悪いと、気分も落ち込む。
これは誰もが経験することです。
東洋医学では、こころの安定は五臓すべての調和によって支えられていると考えます。
つまり、
・慢性的な疲労
・冷え
・消化不良
・ホルモンの乱れ
これらも、精神状態に影響します。
こころを整えたいなら、まずからだを整える。
とてもシンプルで、やさしい発想です。
こころを責めない視点
怒りも、不安も、落ち込みも。
それは、あなたの弱さではない。
陰陽の揺らぎかもしれない。
五行のバランスの崩れかもしれない。
東洋医学は、こころを「治す対象」ではなく、「整える存在」として見つめます。
もし今、こころが揺れているなら、
・しっかり眠る
・あたたかいものをとる
・深呼吸する
・少し体をゆるめる
そんなちいさなことから始めてみる。
こころとからだは、いつも一緒。
責めるのではなく、やさしく整えていく。
その視点が、すこし生きやすさにつながるかもしれません🌿
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

