過去の自分にさかのぼり、トラウマを癒す方法


人には、多かれ少なかれ、過去に受けた人間関係や言葉などで受けた心の傷や、事故や怪我などの外傷など、さまざまな傷を持っているなと感じます。
トラウマを癒す鍵は過去の自分を癒すこと
トラウマは、過去の出来事によって心と体の奥深くにあり、目には見えない傷のようなものなのかなと。
その影響は、今の自分の感情や行動に無意識のうちに現れている気がする。
“どうせ自分なんて”と自分を否定してしまったり、“自分に価値はない”と何かに挑戦す前に諦めてしまったり、誰にも頼れず一人で頑張りすぎたり、一人で抱え込んだり。
でも、本当の自分はどうだろう?
本来の自分を取り戻すためには、「過去の自分を癒す」ことも大切なことだなと想う。
東洋医学では、心と体は一体であり、気(エネルギー)の流れを整えることで、心の傷もゆるやかに癒えていくと考えます。
今回は、過去の自分を癒す一つの方法についてお伝えします。
過去の傷が現在の不調につながる
トラウマは、意識の奥深くに閉じ込められたままだと、無意識に心や体へ影響を及ぼします。
- 心理的に負担を抱えている女性
- いつも不安や焦りを感じている
- 「私はダメだ」と自己否定してしまう
- 人間関係に疲れてしまい、うまく距離が取れない
- 何かに追われるように生きていて、心が休まらない
- 身体に不調を抱えている女性
- 肩こりや頭痛が慢性的に続いている
- 寝ても疲れが取れない、常にだるい
- 生理不順やPMSがひどく、毎月しんどい
- 体の冷えや胃腸の不調がある
- 過去の経験に縛られている女性
- 幼少期の親との関係が今の自分に影響していると感じる
- 過去の恋愛や結婚生活のトラウマが癒えない
- 人に頼ることができず、すべてを自分で抱え込んでしまう
- 何をしても満たされず、つい過食や買い物に走ってしまう
東洋医学では、これは体と心のどこかに滞りがあり、陰陽五行(木・火・土・金・水)の陰陽調和が崩れることで心身の不調が生じると考えます。
特に、トラウマは「水(腎)」のエネルギーに影響を与えやすく、恐怖や不安が強くなると腎が弱まり、冷えや疲れが出やすくなるのです。
水のエネルギーは、生命力の源のような気で、弱まると体の張りも失われ、垂れやすくなる。
例えば、お肌のたるみやお尻や胸、おなかのお肉や内臓など、体をしっかりと元の位置で支える力が水の力で、これが弱まることで、老化が早くなってしまうこともあります。
過去の自分を癒すステップ
過去の自分と対話する
静かな時間を作り、目を閉じて深呼吸をします。
そして、トラウマを抱えた過去の自分を思い浮かべ、その時の自分がかけてほしかった言葉をそっとかけてみる、抱きしめてみる、ただそばにいて手を握ってみる。
自分自身に優しく寄り添い、がんばってきた自分自身を褒めて、認めてあげることも大切です。
陰の時間を増やし、心と体を休める
東洋医学では「陰主陽従」が大切にされています。
陰が休む、陽が動くことを表します。
陰主陽従とは、陰が先に働くことで、陽がうまく働くということ。
しっかり休むことで、動くためのエネルギーが充電されます。
- ゆったりとした呼吸を意識する
- 夜はぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
- 自然に触れ、心を落ち着ける
- 誰かに頼ることを許す(「ひとりで抱えなくていい」と思うことが大切)
体をゆるめ、あたため、気の流れを整える
過去の傷は体の緊張として残りやすいため、ストレッチなどで体を緩めたり、温めることも大切です。
- 足の小指を30秒かけてゆっくり触り、30秒かけてゆっくり離す。
- 30秒かけながら前屈の姿勢をとり、30秒かけながら立ち姿勢に戻る。
- 弱火でじっくり温めた白湯を飲む。
過去の自分を癒し、本来の自分へ
過去の傷を癒すことは、過去を変えるのではなく、「過去の自分を癒し、今の自分を大切にする」ことです。
東洋医学の知恵を取り入れながら、心と体をゆるめるていくことで、少しづつエネルギーが巡ってきます。
体と心の両方をケアし、自分自身を優しく整えてみてください。
無理に過去の傷を思い出したくないときは、心の奥にしまっておくことも必要な時もあります。
それでも不調が表れていないのなら、それでもオッケー。
ただ、過去の傷に気付き、そのことで慢性的な不調になっているな感じた時は、「過去の自分を癒し、今ここにいる自分を大切にする」ことで、少しずつ心が軽くなり、本来の自分がみえてくるのかもしれません。