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産後のとれないむくみを東洋医学で考える:血の減少と陰虚による影響

mumiota
wakana
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出産してから、足のむくみがひどくてゾウさんみたいでした💦少しづつ、むくみは減ってきているけど、まだまだむくんでいるけど、どうしたらいいかな?

mumi
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東洋医学的に見ると、出産は血の塊を生み出すのと同じと言われるくらい、出血が伴います。産後のむくみは、血の減少により体の巡りが滞ることで起こることもあります。

 産後の女性にとって、むくみは避けられない悩みの一つです。
西洋医学では、むくみはホルモンの変化や体液バランスの乱れによるものとされていますが、東洋医学の視点から見ると、むくみは「血の減少」と「陰虚(いんきょ):体の水分と血液がどちらも不足している」という状態に起因することが多いとされています。

 この記事では、東洋医学の観点から産後のむくみの原因を簡単に説明し、対策もお伝えします。

産後のむくみは血の減少と陰虚にある

 東洋医学では、出産は大量の「血」を消耗する行為とされています。
出産時に多くの血液を失うことで、産後の女性は「血虚(けっきょ):血が足りない」の状態になります。

 「血」は体全体に栄養と潤いを与える重要な要素であり、これが不足することで身体の各機能に影響を及ぼします。
 この「血虚」の状態が、むくみを引き起こす根本的な原因と考えられています。

血の減少が陰虚を引き起こすメカニズム

 出産により、血が足りない状態(血虚)になると、身体に必要な水分や栄養が行き渡らなくなります。
 この、体の血液も水分も足りない状態を東洋医学では「陰虚(いんきょ)」と呼びます。

 「陰」は体を潤し、冷やす役割を持ち、これが不足すると、体内の「水」の巡りが悪くなります。
 出産後、血の不足により「陰虚」の状態になることで、体内の「水」が正常に巡らず、特に下肢に水が滞ることが多くなります。

 これが、産後の足のむくみとして現れます💦

陰虚による具体的な症状と足のむくみの関連性

 体の水分と血液が不足(陰虚)の状態になると、体内の熱が相対的に高まり、乾燥やほてりなどの症状が出やすくなります。

 特に足のむくみは、陰虚による「水」の不足と滞りが原因で、足が冷えやすくなることが多いです。
 足の冷えは、さらに血液循環を悪化させ、むくみがひどくなる悪循環を引き起こします。

 また、陰虚の影響で眠りが浅くなり、疲れが取れにくい状態が続くと、むくみがさらに悪化することもあります。

血と水の不足によるむくみ対策が必要

 産後のむくみは、単に体内の水分バランスが崩れるだけではなく、血の減少とそれに伴う陰虚が原因であることが東洋医学の視点から理解できます。

 むくみを改善するためには、まずは「血」を補い、「陰虚」を解消することが重要です。
 これには、血を補う食事や適度な休息が必要です。

陰虚の時のおすすめの食材

 産後の陰虚に対する薬膳の対策は、体を潤し、血を補う食材を中心に摂ることが大切です。
 陰虚の状態では、体内の水分が不足し、乾燥やほてりなどの症状が現れるため、これを補う食材を選ぶと良いでしょう。

以下に、産後の陰虚に対するおすすめの食材をいくつか紹介します。

血を補い、潤いを与える食材

 陰虚には血を補いながら体を潤す食材が適しています。
以下の食材を積極的に取り入れるとよいでしょう。

  • 黒ゴマ: 黒ゴマは、血を補い、潤いを与える効果があります。
    胡麻豆腐やお粥に加えると手軽に摂取できます。
  • クコの実: クコの実は、陰虚に対して優れた効果を持ち、特に肝や腎を養う働きがあります。
    お茶にしたり、スープに加えたりして摂取できます。
  • ほうれん草: ほうれん草は、血を補うとともに、体を冷やし、ほてりを和らげる効果があります。
    おひたしやスープに使うと良いでしょう。
  • アーモンド: アーモンドは肺を潤し、乾燥を防ぐ作用があります。
    おやつとしてそのまま食べたり、サラダにトッピングするのもおすすめです。

陰を養う食材

 陰を養い、体を冷やすことなく潤す食材を取り入れることで、陰虚の症状を緩和します。

  • : 梨は、体を潤し、熱を冷ます作用があり、陰虚による乾燥や喉の渇きを和らげます。
    生のまま食べるか、蒸して食べると良いです。
  • 百合根: 百合根は、肺を潤し、心を安らげる作用があります。
    スープやお粥に加えて摂取します。
  • 山薬(やまいも): 山薬は、脾と腎を補い、体を強壮する作用があります。
    すりおろして汁物にしたり、煮物に加えるのが良いでしょう。
  • 牛乳: 牛乳には滋養強壮と潤いを与える効果があります。
    温めて飲むことで、陰虚の体質改善に役立ちます。

まとめ

 産後のむくみは、東洋医学的に見ると「血虚」と「陰虚」によって引き起こされる複雑な症状です。
 出産によって消耗した「血」を補うことが大切であり、それにより「陰虚」の状態を改善することで、体内の「水」の巡りが正常化し、むくみも解消される可能性があります。

 産後のケアには、食事や生活習慣の見直しをはじめ、東洋医学の知識を活用することで、心身のバランスを整えるヒントになります(*^^*)
 ママ自身の体調を改善しつつ、赤ちゃんとの生活を楽しんでみてください♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
mumi
“なんでも自分でやらなきゃ!”と頑張りすぎてすぐにイライラしてしまう私が、笑顔でこどもと過ごすため、心と身体を軽くして、やらなきゃ!と想うことを1つずつ手放していく毎日を、このブログに紡いでいこうと想います。
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