育児中のママ必見/感覚の敏感期、モンテッソーリ教育/おうちでできる関わり方は?
育児休暇中におうちでできる、こどもの成長に繋がるような遊びってある?
0~1歳の時期だからこそ、五感にいっぱい刺激をいれることでこどもの発達が促される、おうちでできる関わり方があります。
感覚の敏感期がすべての人間の知的活動の基礎になることから、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)への刺激が大切なことはわかるけど、五感への刺激はどういれたらいいの?と思った方、おうちでできる五感への関わり方をお伝えしようと思います(*^^*)
感覚の敏感期について知りたい方は以下のリンクをご覧ください♪
五感にあわせた関わり方
視覚
目で物を見る感覚の働き
視覚とは?
視覚の中でも、以下のように細かく分けられます。
- 視覚:目で見たものと、そのものの名前を結び付けていく
- 注意力:自分を取り巻く環境に入る人や物、出来事に気づく力
- 視知力:物理的に見る力と、見たものを理解する力
- 相互注視:アイコンタクト(乳児期のコミュニケーション)
- 追視:動いているものを目で追う力
- 注視:じっと見つめること。長く見つめられること
- 共同注視:指をさした物を見る力
おうちでの関わり方
- 新生児期:生後間もない赤ちゃんは30㎝ほど先がぼんやり見える程度。認識できる色は、黒・白・グレーのみと言われているので、大人の黒目は見やすいので、赤ちゃんと視線が合う位置を探して、アイコンタクトをとってみるのもいいです♪
- 生後2~3ヶ月頃:「いないいないばぁ」など、「ばぁ!」をした後に、目が合ったら話しかけてみるのも楽しいです(^^♪
- 生後4~7ヶ月頃:この時期は、だんだんと焦点が合うようになります。赤や黄色、緑などもわかるようになるので、おもちゃなどを顔の前で左右に動かすと、目の前で動くものを追視できるようになってきます。
見えたものに興味を持つと、手を伸ばしてつかもうとします。手に持ったおもちゃで遊んでいるときは、そっと見守ってあげるといいです。絵本の読み聞かせもいいですね♪ - 生後8~11ヶ月頃:視力は0.1~0.15程度になってくるので、この時期はとくに視力の発達が著しい時期。人の顔を覚える能力がつき、さらに声など視覚以外の感覚機能でおかあさんとおとうさん、他人の区別がつくようになり、人見知りが始まります。
全身で遊ぶことが視力の発達にもつながるので、家の中でかくれんぼうをしたり、おもちゃなどにタオルやハンカチをかぶせて「どこ行っちゃったかな?」など、声をかけてみると楽しいですよ♪ - 1歳以降:視力は0.1~0.2程度になります。立体的にとらえられるようになり、奥行きや上下左右や自分と物の距離なども把握できるようになります。
この時期からは、全身を使った遊びが楽しい時期なので、自分で何かを見つけたり手で触ってみたりすることが、視力だけでなく五感すべてを刺激します。手指も発達してきているので、積み木や粘土など道具を使った遊びもいいですよ♪
聴覚
音を感受する感覚。音を聞き分ける知覚。
聴覚とは?
- 聴知覚:物理的に聴くこと。聴いた音からその情報が何か理解する力
- 音源定理:音がどこから出ているかわかること。注意を向けるべき音とそうでない音を区別する力
おうちでの関わり方
遠くの方で聞こえる救急車の音や、ヘリコプターの音を聞いて、「何か聞こえる」と一緒に聞いてみて、なんの音か当てたり、おうちの中で聞こえる音を聞いて、洗濯機の音などどこからなっているのか一緒に探してみるのも楽しいです♪
触覚
物に触れた時に感じる感覚で、指先にいくほど繊細な感覚がわかりやすい
触覚とは?
- 温冷覚:温かさや冷たさを感じる感覚
- 痛覚:痛みを感じるので、反射的に体が反応する
- 圧覚:やや強く刺激されるとわかる感覚。物の重さなどがわかる
おうちでの関わり方
さらさら、つるつる、ザラザラ、べとべとなど、たくさんの感覚を入れながら、その感覚の名前をそえて伝える。
温かさや冷たさを感じたときに、「温かいね」「冷たいね」など、言葉をそえたり、外に出たとき寒ければ「今日は9度しかないんだって。寒いね」など、具体的な数字も入れると、ゆくゆく「今日は3度だから寒いな」などわかってきます。
重さを感じることも大切で、自分の保育園バックとママのバックの重さを比べてどちらが重いとわかる。体重計などに乗せてみて、具体的な重さがわかると、算数のときにどちらが重いなどの問題の時、実際の重さを体験していることで理解がしやすくなる。
味覚
成長や生命維持に必要な栄養を‘食物’から摂取するため、味覚は「食物の安全性を評価する重要な生体センサー」です。
味覚とは?
- 塩味:ミネラルの味。人体の恒常性維持のために必要なナトリウムを摂取している
- 甘味:糖分の味。エネルギー源となる
- 旨味:タンパク質の一種で、筋肉や髪の元となる
- 苦み:本来、毒のあるものを示す味と認識されるため、甘味や塩味と比べて、約1000倍も感じやすい
- 酸味:食べ物は腐ると酸っぱい臭いがするため、酸味は腐敗を示す味と認識される
おうちでの関わり方
離乳食から幼児食に移行した後は、香辛料を少しずつ使って苦みを体験させたり、酢の物や酢飯で酸味の経験を積むことで、危険なシグナルだったものが安心できる食べ物へと変化していき、味覚を発達させます(*^^*)
こどもがピーマンを食べないのも、本来身体が食べ物と認識していないとしたら、納得です(^^;
嗅覚
匂いを感じ取る感覚のこと。匂いには、刺激臭や食べ物の腐ったにおいなど、命の危険を匂いで感知する役割もあります。
嗅覚とは?
生後間もないあかちゃんは、視覚が十分発達していないため、匂いを頼りにおかあさんのおっぱいを探します。嗅覚を感じる脳のそばに、偏桃体という人間の感情をつかさどる中枢があるので、懐かしい匂いを嗅ぐとその匂いを嗅いだ時の思い出や情景などはっきりと思い出すことがあります(*^^*)
おうちでの関わり方
料理をしながら、「卵が焼ける匂いだね」など、その時の匂いをなんの匂いか言葉で伝えたり、外にお散歩に行ったときは、空気の匂いや草花、土のにおいなどを嗅いだりしながら、身体を使って歩くのもいいですね♪
まとめ
感覚の敏感期にあるこどもは、全ての感覚を探求する気持ちが強く、なんでも触り、何でも口に入れたりと、目が離せないことも多いかもしれません。しかし、その感覚の探求もこどもが発達するうえで必要なことだとしたら、口に入れたら飲み込んでしまいそうなものや、こどもが触ると危険が及ぶものなどは手の届かないところに置き、安全が保障された環境の中で自由に感覚の探求をしてもらい、その姿を見守りたいですね(^^♪
台所のお仕事は、何かが焼けて変わっていく変化が目で見てわかり、焼いたり煮たりする時の音の変化を聞いてわかり、焼けた匂いなど匂いでわかり、食べて味もわかるので、苦手な食べ物とかこどもと一緒に作ってみるのもおすすめです(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)
敏感期について詳しく知りたい方は、下のリンクをご覧ください♪
※モンテッソーリの学びは、“モンテッソーリの種まき こどもや代表 山中きのさん”による、おうち実践知育アドバイザーの講座を受講しました(*^^*)