“がんばりすぎる私”をゆるめて:子どもに教える、“自分をたいせつにする”という生き方/石狩


やさしい声かけを自分に
「おとなになっても、お母さんにはなりたくないなぁ」
長男さんのその言葉には、驚きと切なさがありました。
“お腹を痛めて子どもを生んで、家事も育児も仕事も全部背負っている母”という、無意識の“つらさ像”を見て、「ああ、こんなふうにはなりたくない」──こどもは、そんな母の姿を感じ取って言葉にしたのかもしれません。
母が自分をたいせつにすることは、こどもの自己肯定感を育む
多くの研究や教育・心理の文献では、親の自己肯定感が子どもの自己肯定感に影響を及ぼすという指摘がなされています。
親自身が「私はこれでいい」と感じることができれば、こどもにも「私はこのままでいい」と思えるちからが育まれる環境ができます。
また、こどもへの期待を重視しすぎると、「成果=価値」という視点が育ち、ありのままの自分を受けとめにくくなる可能性も。
だからこそ、母自身が「今日は無理しない」「ちょっと甘えてみよう」という選択をすることは、こどもにとって、最高の安心感であり、健やかな自信を育む土台にもなるのです。
頑張りすぎて体と心が悲鳴をあげる前に気づくサイン
がんばる女性ほど、からだよりもこころの違和感に気づきにくく、限界をすぎてから初めて立ち止まることが多いもの。
- ちいさないらいらや焦りが積み重なる
- 眠っても疲れがとれない
- 何にもしない時間をつくることに罪悪感を感じる
こうしたサインを無視して日々を過ごすと、こころとからだがパンパンに張りつめた状態になってしまいます。
整体やアロマという手法は、ただ筋肉をほぐすだけでなく、こうした“気づかない疲れ”“こころの緊張”をゆるませ、自分自身を感じる時間を取り戻す手段になり得ると私は思っています。
自分を癒すこと=“見守る母”を育てること
「自分を好きになる」ために、特別なことをしなくていい。
うまくできなかった日も、怒ってしまった日も、笑顔でなれなかった日も、
「そんな自分も私だよね」って、そっと包んであげることかもしれません。
その繰り返しの中で、ぶれない自分の軸がすこしずつ育っていく。
「無理しすぎない」「がんばりすぎない」バランスを見つけることが、
あなた自身にも、そしてこどもにも、やさしい日々をもたらしてくれます。
今日できる“ちいさな実践” ― ふっと力を抜くために
- 呼吸を意識して深くゆったりと
- 立ち止まって「いま、どうしたい?」と自分に問いかける
- 好きな音楽を聴く/香りを感じる時間をもつ
- 場合によっては、プロの整体・アロマ・母子整体でケアを受ける
こうした“ちいさな選択”を重ねることで、「自分をたいせつにする時間」が習慣になっていく。
それが、こどもにとって「私もそれでいい」と感じられるメッセージになる。
愛を込めた、あなたへのメッセージ
母である前に、一人の「わたし」でいていいんだよ、ということを。
すこしずつでいいから、自分の声を聴いてみてね。
「今日はやすみたいな」「甘えたいな」「無理はしないでおこう」──そんな選択をあなたが自分に許すことは、決してわがままじゃない。
むしろ、こどもにとってかけがえのない“お手本”になる生き方です。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。