人生の転機は、止まったときにやってくる|膝の怪我から始まった「こころとからだを整える一年」/石狩

立ち止まったから、気づけたこと
今年は、わたしの人生のなかで、とても大きな節目の一年だったなと感じています。
振り返ってみると、それは「前に進もう」と決めた年というより、「立ち止まることを許された年」だったのかもしれません。
動けなくなって、はじめて立ち止まれた
はじまりは、去年の年末年始でした。
膝の怪我が悪化して、おもうように動けなくなってしまったこと。
2月には、人生で2回目の右膝の手術を受けました。
それまでのわたしは、誰かのために動き続けることが当たり前で、「動いていない自分」には、どこか価値がないような気がしていたんだとおもいます。
「自分さえ我慢すればいい」という思い込み
動けなくなったことで、否応なく、自分自身と向き合う時間がやってきました。
そこで気づいたのは、わたしのなかに深く根づいていた「自分さえ我慢すればいい」という考え方の癖。
そうやって、ずっと生きてきたんだな…と、はじめて、静かに気づいた時間でした。
こころが追いつかない日もあった
向き合いはじめると、忘れたふりをしていた過去の記憶や感情が、すこしずつ顔を出してきました。
正直、こころがとても苦しくて、動けなくなってしまった時期もあります。
それが、6月頃だったなぁ。
それでも、無理に前を向こうとせず、ただ「今の自分」を感じる時間が、必要だったのだとおもっています。
ゆっくりと、また動き出せたこと
7月になって、すこしずつ、からだもこころも動けるようになってきて。
8月には、サロンをオープンすることができました。
決して順調だったわけではないけれど、不思議と、あたたかなご縁に恵まれて、ここまで歩いてくることができたなと感じています。
こころとからだの土台は、生きるための安心感
今年一年を通して、こころとからだの土台があることが、どれほど生きる支えになるのかを、身をもって知りました。
もし、あの膝の怪我がなかったら…
わたしはきっと、立ち止まることも、自分と向き合うこともなく、走り続けていたかもしれません。
そう思うと、あの出来事は、わたしにとって必要な人生の転機だったのだと、今は感じています。
これからは、心地よさをたいせつに
来年は、さらに自分自身の土台を深めながら、こころとからだが整うことで生まれる「心地よさ」を、やさしく広げていけたらいいなと思っています。
ここまで、ほんとうによくがんばってきた。
そう、そっと自分に声をかけてあげたい一年でした。
この文章を読んでくれたあなたも、きっと、たくさんのことを乗り越えてきたはず。
どうか、年の終わりに、すこしでも自分を労わる時間が持てますように🌿
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

