心と体はつながっている|ストレスや不調をやさしく整える「心身相関」のはなし/石狩

心と体は別ものじゃない
―「心身相関」という考え方―
わたしたちはつい、「こころの問題」と「からだの不調」を別々に考えがちです。
でも実際には、こころとからだは切り離せない関係にあります。
不安になるとお腹が痛くなったり、緊張すると肩がこわばったり。
こうした現象は、こころとからだが相互に影響し合っている証拠。
これを心理学・医学では「心身相関」と呼びます。
脳が「こころとからだの司令塔」になっている
心身相関の中心にあるのが「脳」です。
脳は、
- 自律神経
- ホルモン
- 免疫
- 血流
などを通して、からだの状態を常に調整しています。
ストレスを感じると、脳は「危険だ」と判断し、心拍数を上げたり、筋肉を緊張させたりします。
これが一時的なら問題ありませんが、ストレスが長く続くと、慢性的な不調につながることがあります。
ストレスが続くと起こりやすいからだの変化
強いストレス状態が続くと、
- 肩こり・腰痛
- 頭痛
- 疲れが取れない
- 眠りが浅い
といった不調が出やすくなります。
これは「気のせい」ではなく、脳・神経・ホルモンのバランスが崩れているサイン。
こころが緊張すると、からだも同じように緊張してしまうのです。
からだからこころを整えることもできる
心身相関のたいせつなポイントは、からだからこころにアプローチできるということ。
研究では、次のような方法が、こころを落ち着かせることに役立つとされています。
- やさしく触れる・マッサージ
- ゆったりした運動
- 深い呼吸
- よく噛んで食べること
からだをゆるめることで、脳は「安全だ」と感じ、こころも落ち着いていきます。
日常生活に活かす「心身相関」という視点
不調を感じたとき、
「気合が足りない」
「がんばりが足りない」と
自分を責めなくていい。
それよりも、
「今、こころもからだも疲れているんだな」
と気づいてあげることが、回復への第一歩です。
心身相関を知ることで、自分をいたわる視点が、そっと増えていきます。
こころとからだ、どちらもたいせつにするために
こころとからだは、いつも一緒に働いています。
どちらかだけを無理に変えようとしなくていい。
からだを整えることは、こころを守ること。
こころをゆるめることは、からだを守ること。
毎日をすこし楽に生きるために、
「こころとからだはつながっている」という視点を、そっと持ってみてくださいね。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

