感情と内臓はつながっている?ストレスがからだに与える影響と東洋医学の五行・自律神経の関係|石狩市Tsumugu

感情と内臓はつながっている?
「最近、なんだか胃が重たいな」
「考え事が続くと、お腹の調子が悪くなる」
「悲しいことがあると、胸がぎゅっと苦しくなる」
そんな経験はありませんか?
わたしたちは普段、こころとからだを別々のものとして考えることがあります。
でも、日々の暮らしの中で感じる怒りや悲しみ、不安、喜びといった感情は、からだの働きとも深く関わっています。
例えば、緊張すると心臓がドキドキしたり、ストレスが続くと食欲がなくなったり。
反対に、安心できる場所にいると、自然と呼吸がゆっくりになったり、肩の力が抜けたりすることもありますよね。
先日、名古屋で内臓の解剖学と繊細な触診を学ぶ研修に参加してきました。
その学びを通して、改めて感じたことがあります。
それは、からだに目を向けることは、その人のこころや日々の暮らしに目を向けることにもつながるということ。
今回は、感情と内臓の関係について、昔から使われている言葉や東洋医学の陰陽五行、そして自律神経の働きから、やさしくお話ししたいと思います🌿
「はらわたが煮えくり返る」「肝を冷やす」|感情と内臓を表す日本語
わたしたちが普段何気なく使っている言葉の中には、感情を内臓やからだの部位で表現したものがたくさんあります。
例えば、
- 腸(はらわた)が煮えくり返る ― 強い怒り
- 腸(はらわた)がちぎれる ― 耐えがたい悲しみ
- 肝を冷やす ― 恐怖や驚き
- 肝が縮む ― 怖くて身がすくむ
- 胸が塞がれる ― 悲しみや心配で気持ちが重くなる
- 胸が痛む ― 悲しみや心苦しさ
- 胃が痛い ― 強い緊張や心配
- こころが躍る ― 喜びや期待
こうして並べてみると、おもしろいですよね。
昔の人たちも、感情が動いたときに起こるからだの感覚を、日々の暮らしの中で感じ取っていたのかもしれません。
もちろん、こうした慣用句は、内臓に感情が蓄えられていることを証明するものではありません。
でも、感情をからだの感覚として表現してきた日本語の豊かさを感じます。
怒ったとき。
悲しいとき。
不安なとき。
嬉しいとき。
わたしたちは、その感情を頭で考えるだけではなく、からだでも感じているんですよね。
東洋医学の陰陽五行で考える、感情と五臓のつながり
東洋医学には、自然界や人のからだを「木・火・土・金・水」の五つの性質から捉える、五行という考え方があります。
そして、五行では「肝・心・脾・肺・腎」という五臓と、さまざまな感情を結びつけて考えてきました。
ここでたいせつなのは、東洋医学でいう五臓は、現代医学の肝臓や心臓、腎臓などの臓器そのものと完全に同じ意味ではない、ということです。
東洋医学では、からだの働きや心身の状態を含めた、より広い概念として捉えています。
その違いを踏まえながら、ひとつずつ見ていきましょう。
肝と怒り|イライラすると頭に血が上る?
東洋医学では、肝は「木」に属し、怒りの感情と関係が深いと考えられています。
「頭に血が上る」
そんな言葉がありますよね。
怒りを感じると、顔が熱くなったり、呼吸が速くなったり、肩や首に力が入ったりすることがあります。
現代医学では、こうした反応には交感神経の働きなどが関わっています。
一方、東洋医学では、怒りやいらいらが続く状態を、肝の働きとの関係から捉えることがあります。
ここでいう肝は、現代医学の肝臓だけを指しているわけではありません。
「最近、いらいらすることが増えているな」
そんなときには、感情を抑え込もうとする前に、まずは今の自分の疲れや緊張に気づいてあげたいですね。
心と喜び|こころが躍る、嬉しくて胸がいっぱいになる
東洋医学では、心は「火」に属し、喜びの感情と結びつけて考えられています。
「こころが躍る」
「嬉しくて胸がいっぱいになる」
そんな言葉もありますね。
嬉しいことがあると、心臓がドキドキしたり、気持ちが高揚したりすることがあります。
喜びは、わたしたちの暮らしを豊かにしてくれるたいせつな感情です。
ただ、興奮が続いて眠れなくなるなど、心身が落ち着きにくくなることもあります。
東洋医学では、こうしたこころの動きも、からだ全体のバランスと関連づけて捉えてきました。
脾と思い悩み|考えすぎると胃がキリキリする
東洋医学では、脾は「土」に属し、思い悩むことと関係が深いと考えられています。
ここでいう脾は、現代医学の脾臓そのものではなく、消化吸収などに関わる働きを含む概念です。
「心配事があると、胃が痛くなる」
「考えすぎて、食欲がなくなる」
そんな経験はありませんか?
現代医学でも、脳と腸は神経やホルモンなどを介して影響し合っていることが知られています。
これを「脳腸相関」と呼びます。
ストレスや緊張によって、胃腸の動きや感覚が変化することがあるんです。
だからこそ、胃腸の不調を感じたときには、食事だけでなく、最近の疲れやストレスにも目を向けてみることが役立つかもしれません。
ただし、胃痛や食欲不振が続く場合は、ストレスだけが原因とは限らないため、医療機関で確認することもたいせつです。
肺と悲しみ|悲しいときに胸が締め付けられる感覚
東洋医学では、肺は「金」に属し、悲しみの感情と結びつけて考えられています。
悲しい出来事があったとき。
胸がぎゅっと苦しくなったり、呼吸が浅くなったり。
深いため息が出ることもありますよね。
感情が動くと、呼吸の速さや深さが変わることがあります。
反対に、落ち着いた呼吸を意識することで、気持ちがすこし穏やかになる方もいます。
悲しみを無理に消そうとしなくてもいいんです。
今は悲しいんだな。
胸のあたりが、すこし苦しいんだな。
そんなふうに、自分の感覚を受け止めてあげることも、たいせつな時間なのだと思います。
なお、胸の痛みや強い息苦しさは、心臓や肺などの病気が原因となる場合もあります。特に突然の強い症状は、感情の問題と決めつけず、速やかに医療機関へ相談してください。
腎と恐れ|怖いときにからだがすくむ
東洋医学では、腎は「水」に属し、恐れの感情と関係が深いと考えられています。
怖い思いをしたときに、からだがすくんだり、心臓がドキドキしたり。
強い緊張で、急にトイレに行きたくなることもあります。
こうした反応には、自律神経や膀胱の働きなど、さまざまな仕組みが関わっています。
東洋医学では、恐れや不安が続く状態を、腎の働きとの関係から捉えることがあります。
ただし、恐怖を感じたから腎臓が悪くなる、という意味ではありません。
感情とからだの反応を、一緒に見つめていくための伝統的な考え方のひとつなんですね。
感情が内臓に影響するのはなぜ?自律神経とストレスの関係
ここまで、東洋医学の五行についてお話ししてきました。
では、現代医学では、感情と内臓の関係をどのように考えているのでしょうか。
そのひとつの鍵になるのが、自律神経です。
自律神経は、意識しなくても内臓の働きを調整している
わたしたちは普段、
「心臓を動かそう」
「胃を動かそう」
「消化を始めよう」
と、ひとつひとつ意識しているわけではありませんよね。
それでも、心臓は拍動し、胃腸は食べ物を消化し、からだはさまざまな働きを続けています。
こうした働きの調整に関わっているのが、自律神経です。
自律神経には、主に交感神経と副交感神経があります。
交感神経は、活動するときや緊張するときに働きが高まりやすく、副交感神経は、休息や消化などに関わります。
どちらか一方が良い、悪いというものではありません。
そのときの状況に合わせて、両方が働いていることがたいせつなんです。
ストレスが続くと、胃腸や呼吸、筋肉の緊張にも変化があらわれる
例えば、仕事で緊張する場面。
心臓がドキドキする。
呼吸が速くなる。
肩や首に力が入る。
胃が重たく感じる。
そんな反応が起こることがあります。
これは、からだが状況に対応しようとしている反応のひとつです。
でも、緊張やストレスが長く続くと、休息を取りにくくなったり、胃腸の調子が変わったり、筋肉の緊張が続いたりすることがあります。
また、ストレスによって胃腸の動きが速くなる場合もあれば、遅くなる場合もあります。
感情と内臓の関係は、決して気のせいではありません。
わたしたちの脳とからだは、神経やホルモンなどを介して、常に情報をやり取りしているんですね。
ただし、すべての内臓の不調が感情やストレスによって起こるわけではありません。
からだの症状は、必要に応じて医学的に確認することもたいせつです。
内臓への繊細なタッチと感情|からだがゆるむと涙が出ることも
名古屋研修で改めて感じた、触れることの奥深さ
先日参加した名古屋研修では、内臓の解剖学と繊細な触診について学びました。
肝臓や胃、腸、腎臓などの位置関係を学びながら、手に伝わる感覚を丁寧に確かめていく時間。
触れる圧や手の位置をすこしずつ変えながら、どんな感覚があるのかを言葉にしていきました。
とても繊細で、奥深い学びでした。
そして、改めて感じたことがあります。
それは、からだに触れるときには、触れられる人の安心感や心地よさもたいせつにしたいということ。
触れる側が一方的に何かを変えようとするのではなく、相手が今どんなふうに感じているのかにも目を向ける。
そんな関わり方を、これからもたいせつにしていきたいと思っています。
からだの力が抜けたとき、感情に気づくことがある
やさしく触れられているうちに、呼吸がゆっくりになったり、肩の力が抜けたり。
安心したように、涙が出てくることもあります。
涙が出る理由は、人によってさまざまです。
ほっとしたからかもしれません。
思い出したことがあったのかもしれません。
自分でも理由がわからないこともあるでしょう。
ただし、内臓の中に感情が蓄えられていて、触れることでそれが解放されるという仕組みは、科学的に確立されているわけではありません。
また、手で感じる硬さだけで、特定の内臓の状態や感情を判断することもできません。
それでも、安心できる環境の中で、今まで気づかなかった自分の気持ちに目が向くことはあると思います。
涙が出ても、出なくても。
何かを感じても、感じなくても。
どちらでもいいんです。
たいせつなのは、その人自身の感覚を尊重すること。
無理に感情を引き出そうとせず、そのときの自分をたいせつにできる時間であってほしいと思っています。
感情を我慢しすぎていませんか?がんばる女性に伝えたいこと
家事や育児、仕事。
毎日の暮らしの中で、誰かのためにがんばっている女性は、ほんとうにたくさんいます。
家族の予定を考えて。
仕事のことを考えて。
周りの人の気持ちを考えて。
気がつくと、自分の気持ちは後回し。
そんなこと、ありませんか?
「こんなことで怒っちゃいけない」
「悲しんでいる場合じゃない」
「わたしががんばらなきゃ」
そうやって、自分の感情まで我慢してしまうこともあるかもしれません。
でも、怒りも、悲しみも、不安も。
どれも、人として自然な感情です。
感情そのものが悪いわけではありません。
そして、いつも前向きでいなければいけないわけでもありません。
自分が何を感じているのか、気づいてあげること。
それも、自分自身をたいせつにすることのひとつだと思います。
「今、どんな気持ち?」と自分に問いかけてみる
例えば、最近いらいらすることが増えたと感じたとき。
「また怒ってしまった」
と、自分を責めるのではなく、
「最近、ちゃんとやすめていたかな?」
「何か我慢していることはないかな?」
「ほんとうは、どうしたかったのかな?」
そんなふうに、自分に問いかけてみる。
答えがすぐに出なくても大丈夫です。
ただ、自分の気持ちに目を向けるだけでも、これまでとはすこし違う気づきが生まれるかもしれません。
からだの感覚から、今の自分に気づいてみる
感情を言葉にすることが難しいときには、からだの感覚から目を向けてみるのもひとつの方法です。
肩に力が入っていないかな?
呼吸は浅くなっていないかな?
お腹のあたりは、どんな感じかな?
手や足は冷えていないかな?
そんなふうに、今の自分のからだを感じてみる。
そして、もし疲れていると気づいたなら、すこしやすんでみる。
緊張していると感じたなら、心地よい姿勢を探してみる。
誰かに話したい気持ちがあるなら、信頼できる人に聞いてもらう。
自分の感覚に気づくことが、自分に合った整え方を見つけるきっかけになる。
わたしは、そんなふうに考えています。
石狩市の女性専用サロンTsumuguがたいせつにする、こころとからだの繋がり
北海道石狩市の女性専用プライベートサロンTsumuguでは、理学療法士としての経験と、東洋医学の陰陽五行の視点をたいせつにしながら、お一人おひとりのこころとからだに向き合っています。
肩がこる。
腰が重たい。
疲れが抜けない。
眠りが浅い。
そんなからだの不調を感じているとき。
その部分だけを見るのではなく、普段どんな生活をしているのか、どんなことにがんばっているのかにも目を向けていきたいと思っています。
もちろん、からだの不調にはさまざまな原因があり、感情だけで説明できるものではありません。
でも、毎日の暮らしやストレス、休息の取り方なども、心身の状態に関わるたいせつな要素です。
Tsumuguが目指しているのは、もっとがんばれるようになるための場所ではありません。
がんばり続けてきた女性が、安心して力を抜き、自分自身の感覚を取り戻していく場所。
誰かのためにがんばる毎日の中で、自分のこころとからだにも目を向けてほしい。
そんな想いをたいせつにしています。
感情もからだの反応も、自分を知るためのたいせつなサイン
「はらわたが煮えくり返る」
「肝を冷やす」
「胸が締め付けられる」
「胃がキリキリする」
昔から使われている言葉には、感情とからだの感覚を結びつけた表現がたくさんあります。
東洋医学では、五臓と感情の関係をたいせつに考えてきました。
そして現代医学でも、感情やストレスが自律神経などを介して、心拍や呼吸、胃腸の働きに影響することが知られています。
考え方や説明の仕組みは違っていても、こころとからだの両方に目を向けることには、たいせつな意味があるのだと思います。
怒ってしまう日も。
悲しくなる日も。
不安でいっぱいになる日も。
そんな自分を、無理に変えようとしなくてもいいんです。
まずは、
「今、わたしはこんな気持ちなんだな」
「からだも、すこし緊張しているんだな」
そんなふうに、自分自身に気づいてあげること。
感情を抑え込むのではなく、自分のこころとからだの声に耳を傾けてみる。
そこから、自分に合ったやすみ方や整え方が見つかることもあります。
もっとがんばるためではなく、これからの毎日を、自分らしく心地よく過ごすために。
今日も、自分自身のこころとからだをたいせつにしてあげたいですね🌿
石狩市 女性専用プライベートサロン Tsumugu(つむぐ)
誰かのためにがんばる毎日の中に、自分自身のための時間を。
理学療法士としての経験と東洋医学の視点をたいせつにしながら、女性が自分のこころとからだに目を向け、心地よく過ごすためのお手伝いをしています。
ホームページ:https://tsumugu63.com/
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