こどもはおとなの“鏡”―こどもの姿が教えてくれる5つのこと/石狩

こどもは「受け身」ではなく、世界をつくる主体的な存在
最近の研究では、こどもはおとなから“与えられて育つだけの存在”ではなく、自分で環境に関わり、意味づけし、世界をつくり出す存在だとわかってきました。
「未熟だから教えれば育つ」という一方向の見方ではなく、こどもを “今を生きるひとりの人間” として尊重することがたいせつ。
これは、
「ちゃんと育てなきゃ」
「失敗させちゃいけない」
と悩むあなたのこころをふっと軽くしてくれる視点でもあります🌱
「こどもらしさ」をおとなが決めつける危険
わたしたちおとなはつい、
- こどもは明るく元気であるべき
- 素直なのがこどもらしい
そんな“理想のこども像”を持ってしまうことがあります。
でも、それは時にこどもを縛る枠になってしまうことも。
こどもらしさは、おとながつくるものではなく、こども自身のなかから自然と表れてくるもの。
「うちの子はこういう子でいいんだ」とおもえると、あなたのこころもすこし自由になりますよね🌿
こどもの姿は、おとなの姿を映す「鏡」
文献でいちばんたいせつにされていたのが、この視点。
こどもの行動は、おとなの態度や空気感を映し出す鏡になる。
たとえば…
- おとなが慌ただしければ、こどもも落ち着かない
- おとなが穏やかだと、こどもも安心する
- おとなのことばが、こどもの「自分ってこういう人間なんだ」という感覚になる
つまり表面上は「こどもの問題」に見えても、実は おとなのこころの状態が写っていることがある のです。
でも、この視点は決して
「あなたが悪い」
という責めではありません。
むしろ――こどもが見せてくれる姿は、あなた自身を癒すヒントにもなる のです🕊️
こどもと向き合うことは、おとな自身を見つめ直すこと
「こどもがこうだから困る」
ではなく、
“わたしはどんなまなざしでこどもを見ているだろう?”
とおとな側の捉え方を見つめることは、あなた自身が抱えている思い込みや価値観に気づくきっかけになります。
こどもは、親の無意識のクセ、生き方、こころの余裕、そういうものをやさしく映し出す存在だから。
だから苦しくなるときがあるのも、当たり前なんです。
それは成長のサインなんですよ🌼
こどもの“ありのまま”を尊重することが、社会全体にもつながる
文献はこう締めくくります。
こどもを「未来の資源」としてではなく、“今を生きる一人の人間”として尊重することがたいせつ。
こどもの主体性を認めることは、あなた自身のこころを豊かにすることにもつながる。
そしてそれは、家族、地域、社会全体がより優しくなるためのたいせつな一歩なんだと。
こどもを理解することは、自分自身を理解すること
こどもの姿にモヤモヤするとき、それはあなたに
「ちょっとやすんでね」
「気づいてね」
と伝えてくれているサインかもしれません。
子育ては、自分の内側と向き合う旅。
でもその旅は、ひとりじゃなくていい。
こどもと一緒に、ゆっくり育っていけばいいんです🌿
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

