「味方になってほしい」――こどもがくれたサインに気づくとき。親子の関係がやわらかく変わりはじめる理由/石狩

「味方になってほしい」という言葉は、ただのわがままではない
こどもからの「おれの味方になってほしい」という言葉は、胸にぐっと刺さるほどの重さがありました。
兄弟げんかや、順番争いのとき。
つい “上の子に譲ってほしい” と言ってしまったり、「上の子だからこそ、がんばってほしい」と思ってしまう瞬間もある。
でもそれは、日常をスムーズにまわすために身につけた、無意識の価値観がはたらいているだけなんです。
「親が幼少期に言われてきた言葉は、そのまま“当たり前の基準”として継承されやすい」と言われています。
“お兄ちゃんなんだから”とか、“年上なんだから”ということばは、兄がちいさいとき親に言われてきたことば。
わたしは無意識に、その価値観を当たり前だと想っていたのかもしれない。
こどもから言われたことばは、“ぼくもちゃんと見てほしい”というサインだったんだよね🌱
親が背負ってきた“こうあるべき”が、子育てに影響することがある
わたし自身が「お兄ちゃんなんだから」「上の子はがまん」と言われて育っていると、無意識に同じ価値観でこどもに接してしまうことはとても自然なことです。
これは多くの育児研究でも示されていて、
「幼少期のしつけや言葉かけは、大人になっても価値観の軸として残りやすい」
といわれています。
だからこそ、上の子に強く言ってしまう時があるのも、あなたが“間違っている”からではなく、ただ“背負ってきた基準がちがうだけ”。
今、気づけたあなたは、すでに一歩前に進んでいます✨
こどもの本音は「平等にしてほしい」ではなく「見てほしい」
兄弟育児でよくある誤解は、「平等にしないといけない」というもの。
でも、こどもがほんとに求めているのは“同じ量の愛”ではなく、“自分だけを見てくれる時間”だといわれています。
こどものことばもまさにそれ。
「ぼくも見てほしい」
「ぼくの気持ちをわかってほしい」
そんな、こころの奥の声なんですよね🌼
気づいた“いま、この瞬間”から親子関係は変わっていける
たいせつなのは、過去にどう接していたかではなく、「気づいたこの瞬間から、どうするか」 だけ。
「親子関係は、日々の小さな対話と見つめ合いで変わっていく」
と言われています。
今日からすこしだけ、上の子の気持ちに耳を傾けてみたり、下の子が発するちいさなサインに寄り添ってみたり。
それだけで、こどもは安心し、親子の信頼関係はゆっくり育っていくのかもしれない🕊️
まずは、あなた自身が「自分の味方」でいてあげて
子育ては正解のない世界。
迷うのは、あなたが真剣に向き合っている証拠です。
こどもにとってあなたが“味方”であるように、まずはあなた自身が“自分の味方”でいてあげることが、いちばんたいせつなんです。
疲れた日はやすんでいい。
迷った日は立ち止まっていい。
その姿を見せることで、こどもは
「ありのままの自分でいいんだ」
と感じられるようになるのかもしれない🌿
親もこどもと一緒に育つ。
そのやさしい歩みが、未来の信頼につながっていきます。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

