誰にも言えなかった過去があっても、あなたの価値は変わらない
誰にも言えないこころの傷
誰にも言えなかった過去、誰にも話せなかった苦しみ。
それでも、わたしたちは今日を生きています。
心にふたをしてきた経験が、今もなお胸を締めつけることがあるかもしれません。
でも、それでも今ここにいる。
それ自体が尊いことだと思うのです。
こころにしまい込んだ過去
つらかった出来事、恥ずかしいと思ってしまった過去。
それを「何もなかったこと」にして、自分に言い聞かせて笑顔を作ってきた人も多いのではないでしょうか。
けれど、無理に忘れようとした記憶は、ふとしたときに蘇って、今でも「消えてしまいたい」と感じさせるほどの痛みを伴うことがあります。
わたしも、自分を守るためにつくり笑顔の裏では、“消えてしまいたい”とおもうことはたくさんありました。
死んでしまいたいではなく、消えてしまいたいと。
自分を責める癖の根本にあるもの
「自分が悪かったのかもしれない」
「自分は誰にも愛されない存在なのかも」
そんな風に、自分を責めてしまう癖がついたのも、誰にも頼れず、感情のはけ口もなく、ひとりで抱え込んできたからこそ。
自分を守るために作り出した“鎧”だったのです。
過去の経験は価値を下げない
心理学の観点からも、人が体験したトラウマやこころの傷は、その人の価値を下げるものではありません。
むしろ、それを乗り越えながら生きてきた経験は、他者への共感力や優しさ、深さといった「人間力」を育みます。
あなたが感じてきた痛みは、あなたを形づくる一部であり、それによって価値が下がることは決してないのです。
がんばってきた過去を肯定する
どんな過去があったとしても、今日、ここにあなたがいる。
誰にも言えず抱えてきたその気持ちを、まずは自分自身が「がんばってきたね」と認めてあげること。
それは、過去をなかったことにするのではなく、そこにいた自分をそっと抱きしめるということ。
未来は変えていける
どんな過去があったとしても、未来はいつでも変えていけます。
大切なのは、自分の存在を否定するのではなく、過去の自分を認めながら、今の自分をたいせつにしていくこと。
それが、自分への癒しにつながります。
さいごに
過去は変えられないけれど、今、ここにいる自分の価値は、これから先の未来を照らす力になる。
誰にも言えなかった過去がある人ほど、深いやさしさとつよさを持っている。
どうか、自分を責めるのではなく、そっと抱きしめてあげてください。
あなたは、今のままで、十分すてきな存在だから。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。