伝わらないのはあなたのせいじゃない。——“伝える”と“伝わる”の違いが心を軽くするコミュニケーションの話/石狩

「なんで伝わらないの？」が苦しくなるあなたへ

　一生懸命ことばで伝えているのに、“どうしてわかってもらえないんだろう…”

　そんなふうに胸がぎゅっとなること、ありませんか？🌿

　でも、文献では、「伝える」と「伝わる」はまったく別の場所で起きているということがわかっています。

　あなたが伝えた言葉は、相手の 経験・価値観・記憶 を通して受け取られる。

　つまり、同じ言葉でも、相手によって意味が変わってしまう のです。

　これは「誰が悪い」でもなく、人間の認識のしくみがそうなっているだけなんだって🌱

ことばは“こころの状態”で形を変える

たとえば「大丈夫？」というひとこと。

・安心として受け取るひと
・心配されるのが負担になるひと
・責められたように感じてしまうひと

受け取り方は、ほんとにひとそれぞれなんだよね。

　だから、
「なんで伝わらないの？」
と自分を責める必要はひとつもない。

　そして、
「どうせ伝わらないから言わない」
とあきらめなくていい。

“伝わらない前提”がコミュニケーションをやさしくする

　すれ違いは「自然な現象」 とされています。

　だからこそ、“伝わらない前提で話す”という意識がたいせつになってくる🌼

　相手の受け取り方を確認したり、自分の意図をやさしく補ったり、すり合わせながら共通の理解をつくっていくことが、コミュニケーションそのものなのです。

すり合わせの会話が「信頼」を育てる

・「どう受け取った？」
・「わたしはこういう意味で言ったんだ」
・「こう感じたのはどうしてだろう？」

　こんな対話は、相手を責めることでも、自分を弁明することでもなく、お互いの安心を育てる作業。

　研究でも、意味のすり合わせができる関係は、信頼が育ちやすいとされています。

　すれ違いは、“もうだめだ”のサインなんかじゃなくて、わかり合うための入り口 なのかもしれないね🌿

すれ違いも、あなたの優しさの証

　がんばって伝えようとした気持ち。
　なんとか理解してほしいと思った気持ち。

　それは全部、「たいせつだから伝えたい」というやさしさなんだよね。

　だから、伝わらなかった日があっても大丈夫。

　ゆっくり、やさしく、あなたのペースで、また話してみればいい。

　コミュニケーションは“正解”ではなく、一緒に育てていくもの だから🕊️

　さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

mumi

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“なんでも自分でやらなきゃ！”と無理に笑って、がんばりすぎて、きづけばこころもからだも限界に…。ささいなことにも、すぐいらいらしてしまっていた。“ほんとは笑顔でこどもたちと過ごしたい”。その想いから、無理する自分をすこしづつ解放し、楽に、心地よく、自分らしく生きることをたいせつにしてきた。こころとからだの土台を整えて、こころからのやさしい笑顔でいられる自分になる。自分を好きになるために、こころとからだの声に耳を傾け、心地いい自分でいられるためにたいせつな想いをブログに紡いでいく。