2歳までに深まる「こどもの共感力」──ママの気持ちに気づいてくれる理由とは?/石狩

「2歳なのに、こんなに気持ちがわかるの?」
「ママが落ち込んでると、こどもも寄ってくる…どうして?」
そんな“こどもの不思議な優しさ”には、ちゃんと理由があります。
今回ご紹介するのは、
「母親のネガティブな感情に対する1〜2歳児の関わり方」 を明らかにした研究(植田瑞穂・桂田恵美子,2017)。
専門的な内容を、ママの気持ちに寄り添いながらやさしくお伝えしますね🕊️
1歳と2歳でこんなに違う?──「ママの変化」に気づく力
研究では、母親が
- 「痛がるふり」をする(明確なネガティブ)
- 急に無表情になる(不明確なネガティブ)
という場面をつくり、こどもの反応を観察しました。
その結果、
✔ 1歳児
気づかず遊び続ける子も多い。
情緒的な変化にまだ敏感ではなく、状況理解も発展途中。
✔ 2歳児
あなたの変化にすぐ反応し、
- 見つめる
- 近づく
- 声を出す
- おもちゃを持ってくる
など、積極的に“関わろうとする姿”が増えました。
根拠:
2歳は情緒理解の発達が進み、相手の表情や心理状態に気づきやすくなる(研究データ)。
あなたが「痛がる」とき、こどもは“共感モード”に
母親が痛がるふりをすると、特に2歳児は
- 「どうしたの?」というような表情
- なでる
- 抱きつく
- 心配そうに見つめる
など、まるで小さな看護師さんのような反応を見せることがわかりました。
これは、
「他者の気持ちを理解して助けようとする共感行動」 が芽生える時期だからです。
根拠:
明確な苦痛サインは、こどもの共感行動を引き出しやすいと報告されている。
あなたが“無反応”になると、こどもはどうする?
母親が急に動きを止めて無表情になると──
✔ 2歳児は
- 声を出す
- おもちゃを見せる
- ママを呼ぶように近づく
など、
「ママ、戻ってきて?」
という “注意を引く行動” を増やしました。
不明確なネガティブは、こどもにとって「わからない」ため、“いつものママ”を取り戻そうとするのです。
共感の質が「自分中心」から「相手中心」へ
1歳では、不安になって泣いてしまう子も多いですが、
2歳では徐々に、
- 相手の気持ちを推測する
- 状況に合わせて声かけ・行動を変える
といった他者指向の共感が増えていきます。
根拠:
研究でも、2歳児において共感・援助行動の増加が確認されている。
こどもは思っている以上に、あなたを見てる
研究は、
「歩き始めたばかりの小さな子でも、ママの気持ちを感じ取っている」
という大きなメッセージを伝えてくれます。
あなたが悲しいとき、そっと寄り添ってくれる。
あなたが疲れているとき、ぬいぐるみを持ってくる。
それは、こどもが発達してきた証であり、あなたとの絆が深まっているサイン。
そして何より…
あなたが、子どもにとって“特別な存在”だという証拠 なんです。
さいごに
がんばりすぎてしまう日もあるけれど、あなたが積み重ねてきた“日々”は、ちゃんとこどものやさしさとして育っています。
どうか安心してくださいね🕊️
今日もおつかれさまです。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

