自分のからだを守る力を子どもたちに届けたい

小さな頃の「なんか嫌だ」が、ずっと残っている
小学生低学年の頃、わたしは近しい親戚のお兄ちゃんから、プライベートゾーンに触られた経験があります。
当時のわたしは、性についての知識もなく、親からも何も教えられていなかったから、「何が起きたのか」すらわからなかった。
ただひとつ、はっきりと心に残ったのは、
「なんか嫌だな」という感覚でした。
それは何年たった今でも、ふとした瞬間に蘇ってくるネガティブな感情です。
知識がなかったから、自分を守れなかった
あの時の自分には、自分のからだを守る術がありませんでした。
だからこそ今、子どもを育てる立場になったわたしは強く思うのです。
「性教育は“恥ずかしい”ことではなく、“命を守る知識”である」と。
こどもの“自己肯定感”を育てるためにも
幼少期の性に関する嫌な経験は、のちのちの自己肯定感や「自分の価値観」にまで影響することがあります。
「自分のからだはたいせつに扱われるべきものだ」
「誰にも触れられたくないと思う気持ちは、当然で尊重されるべきものだ」
そんな意識が育つことで、自分をたいせつにできるようになります。
だからこそ、性に関する知識は恥ずかしい話ではなく、“生き方”そのものにも関わるたいせつなものなのです。
異性だけじゃない。“同性同士”でも必要な教育
性教育というと、「異性間のトラブル」を思い浮かべがちですが、実際は同性間で起こるケースもたくさんあります。
同性であっても、「していいこと・ダメなこと」を正しく知っていることが、他人を尊重する力にも、自分を守る力にもつながります。
恥ずかしくても、わたしはこう伝えています
正直、性の話を子どもにするのは、いまだに少し照れくさいです。
けれど、それでも大事なことだから、我が家では日常のなかでこんな風に伝えています。
お風呂あがりに裸で走り回る子どもたちへ
ふざけてパンツを下げて笑っているときもあるけれど、そんなときこそチャンス。
「パンツで隠れているところは“プライベートゾーン”なんだよ」
「自分以外の人に見せちゃダメだし、触らせてもダメ」
「逆に、他の人のも触っちゃいけないんだよ」
ふざけている時でも、まっすぐ目を見て、笑わずに伝えるようにしています。
子どもを守る“知識”の力
文部科学省の報告や各種教育機関の調査によると、早い段階から性教育を受けた子どもは、性被害に対して「NO」と言う力が高まりやすくなるとされています。
また、「自分のからだは自分のもの」という意識がある子は、心の傷を受けにくくなる傾向も報告されています。
「知っている」だけで、守れることがある
子どもたちは、自分のからだを守る術を知りません。
だからこそ、親であるわたしたちが、伝える責任があります。
少しずつでいい。
完璧じゃなくてもいい。
“恥ずかしい”という気持ちよりも、“たいせつなこと”を伝える勇気をたいせつにしたいなと思っています。
一緒に、こどもを守る知識を伝えてみませんか?
誰かが教えてくれるのを待つのではなく、わたしたちから始めていく性教育。
それが、こどもたちの未来を守る、最初の一歩になります。
あなたのお子さんにも、
“自分のからだをたいせつにしていい”って、伝えてあげてくださいね🌱
最後までお読みいただき、ありがとうございます。