「やらなきゃ」に疲れたあなたへ|自己決定理論でわかる“やる気”と幸福感の関係/石狩

― 自己決定理論から見る、こころが満たされる動機づけ ―
がんばっているのに、満たされないとき
毎日ちゃんとやっている。
家のことも、仕事も、こどものことも。
でも、
「なんだか満たされない」
「がんばっているのに、しんどい」
そんな気持ちになることはありませんか?
それは、あなたの努力が足りないからではなく、動いている理由”がすこし疲れているだけかもしれません。
今日は、心理学の自己決定理論という考え方から、「こころが満たされる動機づけ」について、やさしくお話ししますね🌱
動機づけには、いくつかの種類がある
わたしたちは、いつも何かしらの「理由」で行動しています。
心理学では、その動機づけを大きく分けて3つに整理しています。
非動機づけ
「なぜやっているのか分からない」
「意味を感じられない」
そんな、エネルギーが湧かない状態。
外発的動機づけ
「怒られたくないから」
「評価されたいから」
「ちゃんとしたひとでいたいから」
外からの理由で動く状態です。
内発的動機づけ
「やっていて楽しい」
「なんとなく好き」
「自分にとって大切だと感じる」
行動そのものに意味や喜びを感じている状態です。
この論文では、これらの動機づけの関係を、たくさんの研究データを集めて分析しています。
「自分で選んでいる感覚」が、こころを安定させる
研究から見えてきたたいせつなポイントは、
👉 自己決定性が高い動機づけほど、心理的に安定しやすい
ということ。
つまり、
・自分の価値観として納得している
・「やらなきゃ」ではなく「やろう」とおもえている
そんな感覚があるとき、人はより適応的で、こころも満たされやすいのです。
逆に、
・義務感だけで動いている
・周りの期待に応え続けている
・本音を置き去りにしている
そんな状態が続くと、エネルギーはすこしずつ削られていきます。
「やらなきゃ」が多すぎると、こころは疲れる
がんばり屋さんほど、
「ちゃんとしなきゃ」
「迷惑をかけちゃいけない」
「わたしがやらないと」
と、自分を奮い立たせて動いていることがおおいです。
それ自体は悪いことではありません。
でも、それがずっと続くと、
✔ やる気が出ない
✔ 何をしても満たされない
✔ ちいさなことでいらいらする
そんなサインが出てくることがあります。
それは、こころが「自分の声も聞いてほしいよ」と伝えているのかもしれません。
「やりたい」にすこしだけ近づける
いきなり全部を「やりたいこと」に変えなくて大丈夫。
でも、
・このなかで、自分が納得していることはどれ?
・ほんとうはどうしたい?
・すこしでも“自分で選んでいる”と感じられる方法はある?
と、問いかけてみることはできます。
たとえば、
「家事をしなきゃ」ではなく「家族が気持ちよく過ごせる空間にしたい」
そんなふうに意味づけを変えるだけでも、動機づけはすこし自己決定的になります。
研究でも、自分で納得して行動している感覚があると、幸福感や満足感が高まりやすいことが示されています。
あなたの“ほんとうの理由”をたいせつに
わたしたちは、毎日たくさんの選択をしながら生きています。
その選択のなかに、「わたしは、どうしたい?」という問いを、ほんのすこし混ぜてみる。
それだけで、こころの疲れ方は変わってきます。
がんばることをやめなくていい。
でも、がんばる理由を、すこしやさしくしてあげる。
「やらなきゃ」ばかりの毎日から、「わたしが選んでいる」という感覚へ。
それは、自分をたいせつにするちいさな一歩かもしれません🌿
今日のあなたの行動のなかに、“自分で選んでいる感覚”はありますか?
まずはそこに、そっと気づいてあげてくださいね🕊️
さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。

